ねずみ皿

大根とねずみの描かれた古いお皿です。

この絵柄、諸説あるようですが、

まず大根は大黒様=大国主命(おおくにぬしのみこと)の象徴で、

そして大国主命を助けたのがねずみ、

という組み合わせとのこと。

 

古事記の神話には、

素戔嗚尊(すさのおのみこと)に試されて

広い野原を行く大国主命が、野の草に火を放たれ、

その燃え広がった火で逃げ場を失いピンチに陥ったとき、

一匹のねずみが現われて大国主命に「この下に穴がある」と教え、

その穴に身を伏せて難を逃れた、というお話があるそうです。

 

子年生まれとしましては、この絵柄に親しみが持てます ♪

右側が元々あったお皿。1枚しかなかったのですが、

この度、京都の骨董屋さんでもう1枚入手。

サイズはほとんど同じですが、素地の色も少し違って描き方も違います。

右の方はおおらかで、左の方が少しキチっと描かれている感じがします。

ねずみの表情も左の方がややかしこまっているような。。。

絵付師の年齢や性格、キャリアの違いでしょうか。

またはもしかして偶然、同じ人が違う時期に描いた、

な〜んてことはないかな。